平塚江南校舎 江南同窓会

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江南同窓会会報65号

江南同窓会会報 第65号を平成30年2月15日に発行いたしました。
平成29年度総会に先だちフジテレビでアナウンサーとして活躍されている川野良子さん(高41回)をお迎えし『アナウンサーってこんな仕事です』と題し、講演いただきましたが、日本語の発音・アクセントの難しさの紹介や彼女がMCをやっている「クイズ脳ベルSHOW」の問題で脳トレをしたりなど楽しい1時間でした。

1面 平成29年度総会、荒井新会長挨拶、母校創立100周年のお知らせ、平成30年度総会お知らせ、硬軟
2面 真壁前会長挨拶、新任小野校長挨拶、恩師からの便り(斎藤隆政先生)、故中瀬名誉会長を偲んで、第12回青春かながわ校歌祭
3面 OBインタビュー(「線虫から探る脳の営み」 森郁恵さん 高28回)、『助っ人バンク』協力のお願い
4面 北から南から(「江南応援団に育てられて」 石原和洋さん 高31回)、会員だより、第8回シニアゴルフコンペ、『江南マップ』登録のお願い

紙面をPDFイメージでご覧いただけます ⇒ 1面  2面  3面  4面

お手元に会報が届かない場合は、ご住所が正しく登録されていませんので、【住所変更連絡】よりご連絡ください。


「線虫から探る脳の営み」   名古屋大学 大学院理学研究科 ニューロサイエンス研究センター長
森郁恵(もりいくえ)さん(高28回)
 インタビュアー 渡辺大三(高11回)、美濃本小夜子(高18回)、沼田繁(高48回)
論理的な語り口にユーモアを
交えながら取材に応える森さん

 名古屋大学教授で、平成29年春の紫綬褒章を受章された森郁恵さんに話を伺いました。森さんはお茶の水女子大学卒、米国ワシントン大学生物医学系大学院で博士課程を修了した後に帰国。2004年から名大大学院理学研究科教授として、行動遺伝学や分子神経生物学を専門に線虫を用いた研究に取り組まれています。06年に猿橋賞、井上学術賞、13年に木原賞、時実利彦記念賞など受賞。

―線虫研究について教えていただけますか。

 「線虫は体が透明で体長1ミリ程度、雌雄同体で959個の細胞からなり、その全細胞に名前がつけられています。そのうち302個の神経細胞からなる神経回路ネットワークが唯一わかっている生物であることから、神経科学の研究に最適なモデル動物として扱っています。
 ある温度で餌を与えて飼育した線虫は温度勾配上に乗せると、その温度に移動する『温度走性』が見られます。その温度を感知するのがAFD細胞なのですが、そのAFDが温度の記憶まですることを突き止め、16年に発表しました。
 さらに餌の有無を認識するのはAIY細胞など3つの介在細胞であることも分かってきました。AFDで記憶された温度情報と介在
細胞で認識した餌の情報が結び付き、温度走性が生まれていると考えられます」
 
―そこから何を読み解こうとしているのでしょう。
 
 「記憶している温度にいても餌がない場合、線虫は新しい温度を求めて探索行動をとります。探索と搾取の問題は経済学でも扱われ、人間の生活にとても重要な問題です。その温度環境に居続けて搾取しようとするのか、新たな温度環境を探索するのか。最も単純化された意思決定のモデルを分子や細胞のレベルで読み解こうとしているのです」
 
―人間の脳の働きにも通じますね。
 
 「人間の場合、進化の過程で最初にできた古い脳が感情や学習を司り、記憶は新しい脳である大脳皮質が担います。介在細胞は古い脳、AFDは大脳皮質の役割に似ています。線虫の302個の神経細胞ネットワークを明らかにすることで記憶や学習、意思決定、情動、認知の根本原理が明らかになるのでは。そのルールを線虫を使って探っているのは今、私を含め世界で5人くらい。物理学者やコンピューターサイエンティストら生物学の範疇にとどまりません」
 
―早くから研究者を目指していたのですか。
 
 「高校時代から先生、医師という肩書ではなく、森郁恵と固有名詞で呼ばれる人になりたいと思っていました。自分は何者なのかを哲学していたのだと思います。才能があればピアニストにもなりたかった。
 科学者に漠然とした憧れがありました。高校では生物と数学が好きでした。生物は暗記科目とされていましたが、そうではない世界がありそうだと薄々ながら感じていました」
 
―博士号は米国ワシントン大学で取得しました。
 
 「米国では、最初1年間で幾つかの研究室を3カ月くらいずつ仮滞在し、所属を決めるローテーション制度があります。当初はショウジョウバエの集団遺伝学の研究室に行こうとしていましたが、線虫というモデル動物にも興味を覚えていたところ、線虫を研究している若い教授が大学に来たと勧められました。
 米国の大学は日本と比べてとても厳しい。博士課程は、まず資格試験で不合格なら学位取得のための研究ができません。試験に2回落ちたら退学ですから、もう死にもの狂いでした。
紫綬褒章の祝賀会には
同窓会からも花が贈られた

 私の指導教授は、線虫による研究体系を確立したシドニー・ブレナー(2002年ノーベル医学生理学賞受賞)の最初の弟子、 ロバート・ウォーターストン教授。とても厳しい人で、大学院生とは研究成果だけで判断して接する人。そうした環境の中で研究の基準が無意識に鍛え上げられたと思います」
 
―帰国されたきっかけは何だったのでしょう。
 
 「米国人は心の底から孤独です。個人主義が徹底され、心を病む人が多い。周りを信用できず、皆が競争相手。6年ほど生活しましたが、日本の家庭で育った私にその孤独は耐えられそうにない。母の病気もあって帰国を決めました。研究対象を日本では聞きなれない線虫に変えたことで、日本での人脈も途切れ、日本語すら忘れていたのですが(笑)」
 
―研究者にとって大切なことは何でしょうか。
 
 「以前に計測した不可解なデータが、最新テクノロジーの機械で計測されたデータ、兆候と結びつくことがあります。研究は8割が失敗。よく分からなかったデータの蓄積が研究に厚みを与えます。答えの出る前のグレーゾーンを何年も持ち続けられることが、研究者の特殊な能力なんです」
 
―江南高校の後輩へメッセージはありますか。
 
 「世界に飛び出して欲しい。異なる文化、価値観の中で生きている人たちとの交流を通し、逆に自分がどういう人間なのかを知ることができます。
 自己責任の世界で生きて欲しいとも思います。思うようにならなくて親や先生、友達のせいにしてしまうのは、人生の選択を人任せにしているから。大人からアドバイスされても納得できなければ『これをやってみたい』と直感的に感じた道に進んで欲しいと思います。
 じっくり考えて立ち止まる時期――という時はないというのが私の考え。人生はわずか100年です」


北から南から  江南応援団に育てられて
石原和洋(いしはらかずひろ)さん(高31回)
第13代 江南応援団(1978 年)
 「フレフレ江南!」、青春かながわ校歌祭の会場に今年も応援団OBによるエールが響き渡りました。

 私は江南高校で応援と出会い、その精神の奥深さに魅了され大学・社会人と15年の月日をともに歩んで来ました。大学時代は神宮の杜で青春を謳歌し、会社(電機メーカー)では企業スポーツ応援を通して愛社精神の高揚とともに、社会の皆さまに企業理念をご理解いただく活動をして参りました。
 
 都市対抗野球大会では数々の応援賞を頂戴し、バスケットボール日本リーグ(当時)では日本で初めて電子楽器を導入して、今日のBリーグ応援スタイルの礎となっています。

  母校のために ≠ェ 会社のために ≠ニなり、そして今は 社会のために ♂梔を続けています。このコーナーのタイトルに沿って活動の一端をつづります。
 


沖縄の子供たち

 まずは「南」から。沖縄に勤務した時に養殖サンゴ移植のお手伝いを始めました。世界で初めて養殖に成功した金城浩二さんの活動を 応援し、美ら海の自然を守ろうと取り組み間もなく10年を迎えます。

 3月5日の「サンゴの日」に子どもたちを集めて金城さんのお話を聞いたり、海中での移植作業を船上から見学するなど、未来を担う子どもたちの育成支援にも取り組んで来ました。
 
 次に「北」から。私は現在、仙台で勤務しています。東日本大震災復興に社業を通じてお役立ちを果たすとともに、心の復興の取り組みとして、次世代を担う子どもたちに「東北の子どもたちを応援!」と題した育成支援プログラムを展開しています。社員による小中学校への出前授業に、毎年二千名近い子どもたちが参加してくれています。
東北の子供たち

 
また、当社では東北大学と共同で追悼のための電子絵灯籠を開発し、自治体への寄贈なども行っています。東北へ転勤する前のことですが、私が会長を務める平塚市中原・日枝神社神輿保存会がこれを譲り受け、復興の灯りを平塚の地に灯して支援を行っています。
復興の灯り









 ここで復興に取り組む仲間・江南同級生の与野珠美さんをご紹介します。地元新聞社に勤務する与野さんは盆踊りを通じた復興支援「やりましょう盆踊り」(2016年度グッドデザイン賞受賞)の活動を被災した各地で行っています。私も与野さんを応援しています。
 
 今日も江南同窓生が復興の願いを込めて東北へのエールを送り続けています。これからも皆さまの復興への応援をよろしくお願いします。
    がんばろう東北!

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